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負けるが勝ち!?ブラジルクリーニング店の話(その2)A lavanderia do Brasil

前回期日までに出来上がらないクリーニング店Qの話を書きました。今回はそこの利用を止めて新たに利用することにしたクリーニング店Cです。

この店の従業員は店主のおじちゃんと50~60代のおばちゃん2人の計3人だけです。店内で洗濯やアイロンをしてる個人商店で仕事ぶりは定かではないものの、マンションの近所にあるので行ってみました。心配したものの、愛想のいいおばちゃんが毎回きちんと時間通りに仕上げてくれるので、Yシャツ1枚あたり9reais(この記事投稿の時に370円相当)とお高いのですが利用していました。

そうして1年半ほどたったある日、事件は起こりました。
ある時、夫がクリーニングから戻ってきたYシャツに袖を通したら右そでに裂け目ができていることに気付いたのです。まだ2年も着ていないシャツだったけれど擦り切れたのか、あるいは何かにひっかけたのかと思いました。でもその後気づいてみれば合計4枚も同じ場所が同じように切れていたのでした。
不思議に思った私たちは会社のディスクや通勤時に袖の切れ目ができるような場所がないのか見て回ったのですが、該当するものはありませんでした。そこでこれはクリーニングが原因ではないかと思い始めました。

それまでクリーニングに出して一度も切れ目や裂け目はできていなかったので思いもよらなかったのですが、4枚のシャツをダメにした後におろした新しいYシャツにクリーニングから戻ると同じように切れ目が出来ていたので確信しました。

切れてしまったシャツを合計5枚を持参し、日本語が分かるブラジル人(ポルトガル語のS先生)について行ってもらい、状況を説明。「弁償しろとは言わないが、プロの技で直せるなら直してほしいし、まずは今後このようなことが起こらないようにしてほしい」と伝えました。
しかしながらその日、店主がおらず、従業員のおばちゃん2人のみ。おばちゃんは「自分たちではどうにもできない」というので、店主のおじちゃんに現物をみてもらうように破れたYシャツを預け、おじちゃんが在席している時間を確認し、再度その時間にS先生に出向いてもらいました。
そうしたら…居ると約束した時間におじちゃんはトンズラ!おばちゃんたちは「さっきまで居たんだけど…」というだけ。
その場でS先生は店主の携帯に電話して話しましたが「ウチではやってない、パソコン使い過ぎで擦り切れたんだろう!」と言うのです。S先生も相当頭にきて「消費者センターに訴えてやる!」という感じだったのですが…

数日経って我が家で出した結論
「他のクリーニング屋に持って行っても仕上がりやサービスが期待できない」
「このクリーニング屋Cはマンションに近くて便利」
「毎度受け渡しと引き取りの際にしつこく傷のあるなしをチェックすれば、相手もこのYシャツを傷つけてはいけないと注意するようになるから再発しないはず」
ということで、今までの破れたYシャツ5枚の補償は諦めて
「今後は受け渡しの際に細かくチェックしようね」ということで話をつけたのでした。このやり取りのあと、一度も裂け目ができるといった事故は発生していません。

私が思うに、おそらくアイロン台か何かに釘が出ていたなど(ブラジルではよくあること)でいつも同じ場所(右そで)が引っかかり裂け目が出来てしまっていたが、従業員の女性は解雇されるのを恐れて「自分は知らない・お客のせいだ」と言い張る ⇒ 店主も「お客のせいだ・ウチに文句つけるな」と言う、という結果だったのだと思います。日本では想像もつきませんが絶対に謝らないブラジル人ならではです。
その後店主に会うと「こんな薄いYシャツだもんね~」と嫌味を言うようにケチを付けますが、ここで「お宅のクリーニングが悪いんですよ」とケンカしても何も進まないのがこの国。

もうそういうことは無視して、きちんと仕事をしてもらうことが目的と捉えるようにしています。
精神修行のためにブラジルに来たのかもしれませんね(笑)

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