2017-05-20

■本「収納家具いらずの片づけ図解百科」

1つ前の記事でご紹介した勉強会「収納暮らしlab.」でのテキストブックは「収納家具いらずの片付け図解百科」です。




この本はタイトルに“片づけ”という言葉が入っていますが、片づけのノウハウではなくその前の大前提となる住まいの空間構成のしかた、あるいは住まい方を考えるための本です。ですから特にこれから家をつくる人、リフォームする人には大切なエッセンスがぎっしり詰まっています。


“住まいの空間構成・住まい方を考える”というとなんだか難しそうですが、この本の中にはヒントや考え方の枠組みが書かれていて、住む人(読者)が自分の行動や習慣をベースにして考えることができます。これはもう住居学の世界ですね。



住居学家政学の一分野で単語自体はメジャーでないかもしれませんが、世界でも日本でも長く研究されてきた分野で、きちんとした研究調査データが存在しています。(大学の建築学科では建築計画学の一部として扱う場合が多いと思います。)


そんな学問があるのですが、実際のところ建築系の学校でこの分野を学ぶ人でなければ「住む人(自分)はどんな暮らし方をし、どんな行動パターンがあって、どうやって空間を構成したらいいのか?」なんて考える機会はあまりないはずです。


普通は家を建てる時になって初めて「自分に合った家」を考えてみるものの、それまで「自分の住まい方(生活の仕方やこだわり)」を考えたことがないので「自分に合った家」といわれてもぼんやりとしか分かりません。


そこで...建築家にヒアリングをしてもらうことで、自分の中にある「自分に合った家」のイメージを一緒に見つけ出してもらい実際の建物にしてもらうという流れになります。
しかし、見つけ出してもらうにはある程度の時間が必要ですし、自分がはっきりとした基準を持っていない場合だと、建築家が提案してくれたアイディアがよいのかどうかの判断もできないはずです。

家を建てる・買う・リフォームする人には「自分の住まい方(生活の仕方やこだわり)」を考えるのは大事なのです。

そして実は、家を建てる予定のない人も「自分の住まい方」を考えてみるのはとっても大事です。なぜなら「自分の住まい方」を明確にすることで、自分の家の使い方やインテリアに対する自分の好き(基準)がはっきりとしてくるからです。家具や小物を買うにしても基準があれば、より自分のお気に入りの家に早く近づきます。

「自分の住まい方」を考えてみることは家を建てるときも立てない時も大切ということが分かっていただけたでしょうか。

そしてこの本は「住まい方を考える学問」=「住居学」をベースにしたかのような本です。「収納」という言葉から一度「モノ」に着目しますが、実際はそこにある「住まい手の行動や習慣」を考えることへつながっています。

イラストがいっぱいなので一見するとさらりと書かれているようですが、実は小さなテーマを一つずつ読んでみるともっとじっくり考えたくなるテーマだらけ。自分ひとりで簡単に答えがでない場合も多く、考えたり観察してみたり確認したりする作業も必要になってきます。


だから真面目に考えようと思うなら一人で読むのはちょっと大変に感じられるかもしれません。その点、この本を輪読する勉強会「暮らし収納lab.」はとても良いアイディアだと思いました。

きっと一度だけでは答えがでないと思うので同じテーマの回にも何度か参加したいと建築士である私も思いました。

「暮らし収納lab.」については1つ前の記事、あるいはこちら★から。
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