Brasil Kirin と DEVASSA

今年5月くらいから徐々に街のレストランにもお目見えしてきたのが、ブラジルで製造＆発売された「キリン一番搾り」です。北米エリアでは製造されていましたが南米エリアでは初めてだそうで話題になりました。そう、ブラジルにもキリンビールがあるのです。

2011年11月に日本のキリンビールがブラジルのビール会社の株式100％を買収して設立したのがBRASIL KIRIN （ブラジルキリン）。ニッケイ新聞によれば「買収後の財政状態は１年で好転し、2012年度は３億レアルの黒字計上。2013年は小売店とのパイプ強化、2014年は消費者との関係強化が目標」ということです。

折しもブラジルに居て“消費者との関係強化”という流れを感じたのは同社のビール、DEVASSAブランドの展開でした。DEVASSAのHPをみると「DEVASSA CAFE」のようにブランド名を冠したビアレストランがここ3年ほどで増えたようですし、テレビCMも目にするようになりました。ブランド名のついたビアレストランは日本では数多くありますがブラジルではあまり多くはありません。ビヤレストラン（CERVEJARIA）と名乗り、そのブランドイメージでレストラン全体をプロデュースし、ちょっと特別な製品も提供するという日本もやっている方法がここでも広まりつつあるのかもしれません。

さて、そのDEVASSAですが、ブラジルでは水のように軽い口当たりのビールが殆どの中、しっかりとしたコクが特徴のビールです。缶ビールで比べると他社製品よりもやや高いのですが、PLAYBOY監修（？）のセクシーな女性がポーズを決めたマークとLOGOも印象的で、またこのデザインを使ったブランド展開が個性的です。

HPより

DEVASSAの意味は「放蕩娘」とでもいえばよいのでしょうか？いい訳語がみつかりませんが、本来は良い意味ではないのですがちょっと「イキな女性」みたいな使い方のようです。

面白いことにビールの種類にも女性を想像させる名前が使われていて
金色のビール　→LOURA（ローラ）金髪
琥珀色のビール→RUIVA（フイバ）赤髪
黒ビール　　　→NEGRA（ネグラ）黒髪
となっています。

W杯でブラジルを訪れた日本人旅行者が「これ上手いな~」と飲んでいたのを目にしました。チャンスがあれば皆さんもお試しください。
ミネラルウォーターやコーラなどのソフトドリンクの展開も始まっています。日本企業が関係しているとなると応援したくなってしまいますね。頑張れBRASIL KIRIN！これからも注目しています。